普通の歯ブラシで歯をきれいになるまで磨くには、人にもよるでしょうが3~5分程度かけて様々な角度で細かくブラシを上下させることが必要になります。そして時間をかけても磨き残しがあって、歯磨きをさぼっていなくても虫歯になるということもありますよね。
できれば短時間で磨き残しがなく、虫歯にならないような完全な歯磨きをしたい!と思う方は多いのではないでしょうか。そんな願いをかなえるべく、電動歯ブラシを購入するべきかどうか悩んでいる方に、低価格でも磨き残しがなく虫歯予防ができるBRAUN:Oral-Bをご紹介します。
電動シェーバーで有名なBRAUNは電動歯ブラシも扱う。独特の磨き方で2分で洗浄完了
今回紹介するのは電動シェーバーで過去に「BRAUNモーニングリポート」というCMで有名になったBRAUN社が製造・販売している電動歯ブラシ:Oral-Bです。実売価格:5,000円前後で手に入るのですが、丸形のブラシヘッドで左右反転する振動と上下する振動の両方で歯をつるつるに磨くことができます。
本製品の特徴は、歯並びを下の写真のように4分割して1か所ごとに30秒かけて歯をなでるように磨くことによって、合計2分で磨き終わる点。
実際に使用した感触ですが、電源をONにしてから30秒経つごとに歯ブラシの振動が一時的にとまって「ガッ」という大きな音がします。それを合図として4分割した歯並びで磨いていない部分に歯ブラシの向きを変えて磨き続けることで、磨き残しがなくつるつるする歯になっていくのです。なお合計2分に到達したときは「ガッガッガッ」と3度ほど振動が止まるので、この時に電源ボタンを長押しして歯磨きを終了します。
歯磨き粉の使用量が少なく済むので、高級歯磨き粉を長く使える
Oral-Bの取扱説明書を読むと、歯磨き粉は種類に関係なくどんなものでも使えることが記述されています。それに加え、歯磨き粉を使うときはブラシヘッドの上に米粒程度だけ盛ればいいとのこと。筆者が実際に使っているときのOral-Bに歯磨き粉を盛った写真と、手動の歯ブラシに盛った場合の違いを写真で掲載するのでご覧ください。
普通の歯ブラシに歯磨き粉を盛った場合
Oral-Bの歯ブラシに歯磨き粉を盛った場合
写真を見れば歯磨き粉の量がOral-Bの方が非常に少ないのが分かります。なおOral-Bで歯磨き粉を多く盛りすぎると、電源をONにした瞬間に歯磨き粉が飛び散って口外に吹き出すことがありますし、盛りすぎても歯磨きの結果は変わらないので多く盛るのは止めたほうが無難です。
歯ブラシそのものにホワイトニングモードがあるが、通常モードで歯磨き粉もホワイトニング対応で効率的に白くする
本製品には電源を入れてから同じく電源ボタンを何度か押すことによって「ホワイトニングモード」という歯を白くするためのモードが存在します。ただこのモードでは歯ブラシの振動速度を調整するためのもので、最大振動数は通常使うクリーンモードとは振動数に変わりがありません。(下の画像参考)
そして筆者は本製品を使い始めたころはサンスター社の「GUM」を使っていましたが、容量120gで数か月使い続けることが出来たので、歯垢を除去出来て更にホワイトニングを実現できるというライオン社の「クリニカPRO ホワイトニング」というフッ素配合の歯磨き粉(容量:95g)を新たに購入し、歯磨き粉と合わせてホワイトニングに挑むことにしました。なお本製品で歯を磨くのに使ったモードは「クリーンモード」です。
その結果、クリニカPROを使い始めてから91日間、つまりほぼ三カ月使い続けることが出来ました。歯磨き粉を一回当たり約0.5g(朝夕で合計1g)消費している計算になります。手動で磨いている時は歯磨き粉は早ければ1カ月程度でなくなりますが3か月も使い続けられるなら高級な歯磨き粉に手を伸ばしてみたいと考える人も多いと思います。そして問題の歯のホワイトニングがどうなったかについてですが、下に1か月ごとの歯を撮影した写真を掲載しますのでそちらをご確認ください。
クリニカPROで歯磨きしてから約1か月の状態
クリニカPROで歯磨きをしてから約2か月の状態
クリニカPROで歯磨きをしてから約3か月の状態
写真撮影がうまくいかなかったので少し見比べづらいです。それでも見比べてもらえると分かりますが、1か月後と2か月後では歯の根元部分についている黄色い着色汚れが少しではありますがなくなってきている印象があります。3か月後になるとあまり効果が出ていないようにも見えます。ただ今回使っているクリニカPROの歯磨き粉は、ホワイトニング効果は歯の着色汚れを落とすことで実現しているとのことで、歯を白くする成分は配合されていないようです。私としては過去の着色汚れが消えただけで十分と考えていますが、歯を白くするための成分も配合した歯磨き粉は実在しますので、「歯を白くきれいな状態にしたい」という希望のある方は、下記にクリニカPROより高価でホワイトニングが出来ると紹介文に載っている歯磨き粉を探し出してきたので、クリニカPROと比べてみるとよいと思います。
ブラシヘッドは三か月程度で交換が必要。替えのブラシヘッドは高めでランニングコストはやや高い
紹介している本製品の欠点は、ブラシヘッドの取り替え用である新たなブラシヘッドが大手家電量販店やドラッグストアで売られているものが一個当たり800円強ほどの値段でやや高いという点です。手動の歯ブラシを一か月ごとに交換しているという人なら、手動歯ブラシは一個当たり300円前後するので、3か月保つことを考えればそれほど高いランニングコストではないかもしれません。筆者の場合、手動歯ブラシを使っていた頃は1本を三か月程度使い続けていたので、若干コストが高いなぁと思ってしまいました。しかし長く使うことを前提にすれば、Amazonや楽天市場において10本セット5,000円程度というお得なパック売りがあり、これならばブラシヘッドが一本あたり500円程度になるのでコスパはよくなります。
なおOral-Bシリーズは替えのブラシヘッドに複数の用途別のブラシヘッドが準備されているので、替えを購入する場合にはパッケージや商品説明をよく読んで購入しないと後悔する恐れがあるので注意が必要です。「通販で買っても大丈夫」という方に向けて、オーソドックスなブラシヘッドである「マルチアクションブラシ」の替えを購入するためのリンクを下に貼っておきますのでそちらをご参照ください。
Oral-Bのブラシヘッドを交換する必要があると判断する指針として、ブラシの一部で緑色か青色で着色されている部分が、黄色または白色に変わってしまった場合に取り替えます。実際に使い切ったブラシヘッドの写真を下に示します。
ベーシックブラシの使い切った写真
マルチアクションブラシの使い切った写真
充電が22時間かかるので、旅行や出張で持ち運ぶのはエントリーモデルでは不向き
ランニングコスト以外の問題として、充電を指示する赤ランプが点滅した時からフル充電するまでに22時間かかるという点が不便です。充電には歯ブラシを立てて充電できるスタンド型の充電器を使いますが、一度フル充電した場合は約7日間(朝と夕の2回)歯磨きすることが出来ます。そして電源オフしたときに充電の必要を示す赤ランプが点滅したときは、充電を必要とするサインになります。
※Oral-Bの取扱説明書には約10日間使えると記載されていましたが、筆者が使ってみたときには約7日間で充電サインが出ました。
取扱説明書によると、毎日充電器を使っても過充電はしないとのこと。そのため、歯ブラシを置いてある場所の近くにコンセントがあるのなら、「毎回使い終わったときには充電器に取り付ける」というルーチンにした方が便利でしょう。もしそれが出来ないという環境にいる人は、7日間使い続けたときの充電指示の赤ランプを見逃さないようにする必要があります。急速充電の機能は一応ありますが、30分で一回分である2分使えるようになるとのこと。ただ30分も充電となると朝の出社の支度で忙しい時間には大きな時間ロスになります。なので30分のロスをなくすためには充電サインを見逃さないことが重要です。もし見逃した場合でも一度ぐらいならなんとか使用に耐えられますが、充電量が限界近くになるとOral-Bが自動判断して振動速度を下げてしまうようです。使ってみて振動が小さいな、と思ったら充電が必要だと認識してください。
上記のことから、今回紹介しているエントリーモデルは自宅での使用には問題はありませんが、充電にかかる時間が22時間もかかるという点と、急速充電があっても30分かかるというのは旅行・出張においては大きなデメリットです。そこで上位機種でもっと充電に関する機能が便利なものがあるかインターネットで調査してみました。その結果、下記に示したOral-Bの上位機種が充電時間を3時間と短く済ませられるのに加えてトラベルポーチが付属しているとのこと。そこで製品の値段が高くても旅先で電動歯ブラシを使いたいという人には、下に示した上位機種の購入をお勧めします。
今回この記事で紹介しているBRAUNのOral-Bはこちら。