ホワイトアウト・サバイバルで最もスタンダードな編制は英雄3人と司令部などによって決められた出征兵士の数によるものです。この編制を強くする方法は様々な部分がありますが、具体的にどのように強さが上がっていくのかが分からない、という人は数多いと思います。
そこで今回は氷原の巨獣を集結して倒そうとしている時に、英雄がどのように扱われるのか、様々なステータスアップはどのように適用されているのか、そして集結主でない人が集結に影響を与える部分などを深く掘り下げて説明していきたいと思います。
集結での英雄の役割は盾・槍・弓の各英雄にて「遠征スキル」と「遠征ステータス」、「部隊容量」が適用される
まず英雄の役割についてです。集結を行った場合に英雄から参照されるステータスは、英雄の「遠征スキル」(※英雄専用装備によるスキル含む)と遠征ステータスです。実際にどこで確認出来るかそれぞれ見てみましょう。

上のスクリーンショットで赤丸をしているところがありますが、複数あるスキルのうち、この画面において右にある3カ所の「遠征」と書かれたスキルが参照されます。また、レジェンド英雄においては「英雄専用装備」という特殊装備で更に1種類の遠征スキルが参照されるようになります。その専用装備でのスキルについては下のスクリーンショットのとおりです。

そして英雄の遠征ステータスについてです。下のスクリーンショットで示していますが、英雄には「探検ステータス」と「遠征ステータス」と2種類存在します。探検ステータスは競技場や灯台ミッションの英雄の旅などで使用されていますが、今回の遠征ステータスは氷原の巨獣への集結や野獣の討伐などに使われるステータスです。下のスクリーンショットによると、攻撃力と防御力、HP、殺傷力の4種類のみが戦闘で使われるステータスである事が分かります。

ここまで説明したとおり「遠征スキル」が参照される事、レジェンド英雄においては装備次第で4つ遠征スキルがあること、更に「遠征ステータス」が参照される事が分かりましたが、集結においては集結主である人が出征するのに使っている盾・槍・弓の3英雄全てのスキルとステータスが参照される事を注意しなければなりません。例えば攻撃力の高さを優先して弓の英雄だけ強くしていても、3種類ある英雄のうちの1種類でしかないため、他の違う種類の英雄が足を引っ張って戦闘で不利になることが考えられます。まんべんなく平均的に、とは言いませんが盾や槍の英雄も育てておく必要があるということです。ちなみにこの後の記事で若干取り上げる都合から、筆者の環境の槍英雄(ジャスミン)と弓英雄(グレッグ)の遠征ステータスを貼っておきます。


集結で参照される遠征ステータスや遠征スキルはどのように確認するのか
まず集結ごとの参考にされているステータスを見るために、次の事を説明しなければなりません。自分か他人かが集結した時、その集結の画面にて下のスクリーンショットのように黄色い旗マークが表示されているところがあります。この部分をタップすることで集結にて参照されるステータスや遠征スキルの一覧を見ることが出来ます。

ボタンをタップしてみると、下のスクリーンショットのように集結による戦闘で影響を与えるデータ(ステータスとスキル)が表示されます。



上に貼った3つのスクリーンショットを見ていただければ分かりますが、最初の項目で説明した「遠征ステータス」に関わる部分が盾・槍・弓・全部隊ごとに集計されて表示されています。ちなみにこの項目には集結主の現時点での英雄の遠征関連ステータス、領主装備、領主宝石装備、科学研究所、暁の島、獣檻(ペット)、同盟科学技術、戦争学園の全てを該当項目ごとに集計し、そして集結を実施している領主が選んだ盾・槍・弓の3種類の英雄の遠征ステータスをベースとしてその結果を集計して表示されています。そして最後の3枚目のスクリーンショットでは集結主が選んだ3人の英雄の遠征スキル全てが表示されています。
この事によって分かる事ですが、集結を行った時は集結主の育てた英雄3人のステータスを含む、集結主自身の部隊ステータス、盾兵ステータス、槍兵ステータス、弓兵ステータスが大きく影響を与えるという事です。集結主の領主装備や英雄の遠征スキルのレベル次第によっては自身より強いと思った相手に勝つ事も可能ですし、逆に兵士などのレベルが高くても領主装備が貧弱で負けてしまう、という事も考えられます。
遠征スキルはどのように扱われているのか
上の項目にて遠征に関わるステータスとスキルが集結主のものが一番重要になる事は触れましたが、スキルは一体どのように扱われるのでしょうか?上の項目で参照したスキルをまず項目ごとに説明を読んでみましょう。



まず上に貼り付けたのは盾英雄:アクモスの遠征スキルです。ここまでデータを見ると「ターン」という言葉が出てきます。これは遠征スキルで使われる用語ですが、戦闘において一度動く(戦闘する)度に敵の部隊も含めて全ての英雄が動き終わった時に「1ターンが経過」になるのではと推測されます。
また盾兵と弓・槍兵ごとに異なるステータスの上昇バフがあるのも分かります。



次に槍英雄:ジャスミンの遠征スキルです。ターンに関わるスキルが一つあるほか、「味方全部隊の与ダメージが25%上昇する」という項目が見つかります。これはアクモスの時と違って全ての盾・槍・弓兵に影響を与えるものです。



最後に弓英雄:グレッグの遠征スキルです。味方全部隊のHPが上昇するステータスの他は、確率による攻撃で味方のダメージを上昇させたり、敵軍のダメージを軽減したり出来ます。
ここまでのスキルはレジェンド英雄にてレジェンド遠征ブックによってレベルアップができるスキルです。しかしレジェンド英雄には「英雄専用装備」を手に入れた時に手に入る4つ目のスキルが存在します。それら4個目の遠征スキルもスキル一覧に表示されているので確認してみましょう。



アクモス、ジャスミン、グレッグの順で表示させた英雄専用装備のスキルです。アクモスとジャスミンは「防衛部隊」との記述が有るとおり、防御に回ったとき専用のスキルになっていますが、グレッグは集結部隊との記述があるとおり「集結」を行った時に全部隊に適用されるステータスのようです。これらも遠征における戦闘で活用されるので、英雄専用装備を持っていない方はなるべく取得した方が遠征における強さが変わってくると思われます。
なお、ここまでで紹介した全英雄のスキルによるステータスアップ(攻撃力や防御力、HPなど)は上記の項目でスクリーンショットを紹介した「部隊追加(隊長が提供)」の項目には加算されません。ですのでスキルを含めたステータスの強化結果は分かりづらいところがあります。
集結に参加してきた部隊の英雄スキルの参照先
遠征において野獣討伐以外で必須となる「集結」ですが、この集結に参加するメンバーによって集結での強さに影響がでる部分があります。それは集結に参加したプレイヤーのリーダー英雄(3カ所の英雄選択結果のうち、一番左に選択された英雄)の遠征第一スキルという、個別の英雄を選択してスキルを見た際に右上に表示されているアイコンのスキルです。下にサンプルとしてジェシーのスキルを適用させる場合と、適用されるスキルのデータについてスクリーンショットで紹介します。


前述でスクリーンショットのみ貼り付けましたが、集結に参加したメンバーがまだいない状態では集結ボーナスには集結に参加したメンバーの影響は全くありません。下のスクリーンショットのような状態が集結を始めた頃は表示されます。

スクリーンショットの注釈にも書きましたが、第一遠征スキルがこの集結メンバーの「英雄スキル0/4」の項目に表示されます。実際に集結に参加したメンバーがいる状態でどのように集結メンバーの英雄スキルが紹介できるようになるか、下のスクリーンショットで示します。

この記事を書く際に参考にした集結ではメンバー毎に違う英雄をリーダー英雄にしたためにそれぞれ異なるスキルが効果として適用されることになりました。ちなみに集結メンバーの英雄スキルは同じリーダー英雄の同じレベルのスキルを重複して適用されます。ですので先ほど貼り付けたジェシーがリーダーのメンバーが二人いた場合は25%×2で50%の攻撃力アップになります。
さて、一応どの英雄のどのスキルが適用されることになったのか1つずつ解説していきます。

第3世代レジェンド槍英雄の「ミア」の遠征第一スキルです。味方全部隊の攻撃が50%の確率で被ダメージを50%増加させるのはかなり優秀なスキルと言えます。

これは前述でサンプルとして触れたエピック槍英雄「ジェシー」の遠征第一スキルです。ジェシーの遠征第一スキルは他人の集結の際にリーダーとして部隊を派遣すると強力なダメージアップが図れるため、熊狩行動などで他者の集結に参加させる場合に是非リーダーとして出征させたい英雄と言えます。

今度はエピック盾英雄のセルゲイの遠征第一スキルです。熊狩行動のようにダメージを与える事を最優先で考えてしまうとあまりスキルとして魅力的には見えないかもしれませんが、戦闘において被害を低くしたい場合(例えばステーションの争奪などのプレイヤー同士の戦闘)には重宝するスキルだと思われます。

これはエピック弓英雄の「ジーナ」のスキルです。このスキルは集結を行った本人のみがジーナを利用した際に領主体力の消費を軽減できるため、この集結においては何も影響を与えない集結において悪い例になります。
英雄ステータス:遠征の「攻撃力」、「防御力」、「殺傷力」、「HP」はどうやって算出されるか
ここまでスキルについて記述してきましたが、遠征ステータスに関わる「攻撃力」、「防御力」、「殺傷力」、「HP」はどのように参照されているのでしょうか。
まず攻撃力と防御力ですが、各英雄の星ランクによって攻撃力と防御力が上がる仕組みになっており、星ランクを上げることが攻撃力と防御力を上げるのが唯一の方法となります。英雄装備などに書かれている英雄や護衛の攻撃力や防御力は一切関係ありません。そしてこの攻撃力と防御力の総数は英雄の世代によって強さが変わってきます。レジェンド英雄の世代が新しい方が遠征用の攻撃力と防御力は上になるようになっているので、遠征のみで考えると最新世代の英雄を強くした方が遠征においては絶対に強いと言い切れるでしょう。ただ、それが出来るのは課金によって英雄の欠片を大量に手に入れている人ぐらいしか出来ません。とりあえず下にアクモスの遠征の攻撃力と防御力を上げたらどうなるかのステータス画面を貼り付けます。

そして殺傷力とHPについてです。このステータスの参照元は対象の英雄が装備している頭、手、腰、足、そして専用装備の「??殺傷力」と「??HP」の項目だけ扱われます。(※??には盾兵・槍兵・弓兵が入ります)筆者の育てているアクモスでステータスが参照されていることを確認してみましょう。

まず紹介するアクモスの「盾兵殺傷力」と「盾兵HP」の合計値を確認しましょう。上のスクリーンショットからは殺傷力が130.74%、HPが190.70%となっているのが分かります。このステータスの元になっている装備をそれぞれ示します。





HPについては手と腰、専用装備の3つにて強化出来ます。この合計を算出すると68.70% + 85.00% + 37.00% = 190.70% となり、この項目の最初に貼ったHPと同一であることが分かります。
殺傷力については頭と足、専用装備の3つにて強化出来ます。この合計も同じく算出すると、53.01% + 40.73% + 37.00% = 130.74% ということで、最初に貼った殺傷力と同一になることが分かります。
この結果から分かるとおり、英雄装備は遠征においては殺傷力とHPのみ能力を上げてくれているという事が判明しました。英雄装備を育てるにあたって、こと遠征においては殺傷力とHPのみを気にしながら装備のレベルアップをすれば良いということになります。
英雄以外のステータスはどのように参照されているか
ここまでの事で英雄のスキル、そして英雄の遠征時におけるステータスについて深掘りしてきましたが、英雄以外のステータスはどのように参照されているのでしょうか?これについてユーザーインターフェースに準備されている情報から色々参照しながら算出の方法を確認したところ、次のような事が判明しました。
- 部隊攻撃力および部隊防御力、部隊HP、部隊殺傷力は科学研究所での研究結果(全兵種対応のもの)、暁の島(”部隊”と記述されている分)、獣檻(ペット)、同盟科学技術(全兵種のもの)、装飾(都市外観やアイコンなどで適用されるステータス)の全て反映した結果が使われている
- 盾兵・槍兵・弓兵の各攻撃力、防御力、HP、殺傷力はそれぞれ領主装備と領主宝石装備の合計、科学研究所での各兵種ごとの研究結果、暁の島(兵種が書かれたもの)、獣檻(ペット。HPと殺傷力のみ)、同盟科学技術(各兵種毎のもの)、戦争学園の結果を全て反映したものが使われている。
- 集結を行った結果メールに掲載される「追加ステータス」の項目に記述される盾兵・槍兵・弓兵の各攻撃力、防御力、殺傷力、盾兵HPは、「各種(盾・槍・弓)英雄のステータス+1.で紹介した”部隊”のステータス+2.で紹介した各兵種強化ステータス」であること
検証した結果については掲載すると膨大なデータだけになってしまうので検証結果については省略させていただきます。
実際に戦闘を行った際の結果を見比べてみる
ここまで説明を終えたことによって、どのように遠征の処理が行われているのか、またどのような風にスキルなどが参照されるのかが分かったと思います。そこで最後はこの説明した結果によって届いた戦闘結果のメールと照らし合わせてどのような戦闘結果になったのかについて説明していきます。まずは戦闘結果のメールのスクリーンショットを貼り付けます。




これは筆者の英雄たちを氷原の巨獣Lv.7である巨大なカメレオンの討伐に向かわせた時のメール結果です。負傷者96名程度の被害のみで倒せていますが、部隊のステータスにおいて指針になる領主装備がエピック星2装備が主体になっていること、宝石もLv.3以上のものを中心に装備させている事から微課金のユーザーとしては性能の高い方だと自負しています。
兵士の方は筆者は火晶3でありますが、集結に参加したメンバーの中に兵士レベル9の人が若干混じっているので平均レベル10になっていません。そして最後の追加ステータスについてですが、これは前述の項目で文章の3.で説明しましたが、全兵種に対応する「部隊」のステータスを加味した英雄のステータス(各盾兵・槍兵・弓兵ごと)の結果が表示されています。筆者の英雄の場合、アクモスが攻撃力と防御力が突出しているため、巨大なカメレオンに対し盾兵攻撃力と盾兵防御力だけ上回っているという結果になりました。